稜線トレイルの魅力

群馬県北部の県境に位置する「ぐんま県境稜線トレイル」。国内唯一となる全長約100kmのロングトレイルには、ここでしか味わえない魅力がいっぱい。その魅力に惹かれ、群馬の山へ足繁く通っている方々に「ぐんま県境稜線トレイル」の楽しみ方を教えていただきました。

鏑木毅
鏑木毅

一推しのコース一推しのコース

A. 野反湖から白砂山を歩くルートは、湖と森、稜線を一度に味わえる好コースです。登山口の野反湖は景観はもちろん、初夏には高山植物が咲き乱れて、日本でも有数の美しい湖だと思います。このあたりは積雪量が多いからか、新緑がみずみずしく、生命力に満ちあふれていて、心地よい森が広がっています。稜線に上がれば、白砂山まで歩きやすいトレイルで天空のお散歩を楽しめます。

野反湖から白砂山を歩くルート

また、群馬の山旅に是非おすすめしたいのが赤城山です。トレッキングコースがたくさんあり、しっかり整備されていますので、初心者でも安心して歩けます。そして何より展望がすばらしい。赤城山の最高峰・黒檜山からは谷川岳をはじめ、皇海山や日光の山々などが見渡せ、群馬の名山を一望する展望台となっています。春にはレンゲツツジ、初夏には新緑、秋には紅葉など、四季を通じて楽しめますので、何度も足を運んでほしい場所です。

一推しのコース一推しのコース

A. いい山にはいい温泉があるとよく言われますが、群馬県はまさにその通り。ぐんま県境稜線トレイル周辺はもちろん、各地に温泉がありますので、日帰り温泉で汗を流してもよいですし、登山前日に温泉宿で1泊して早朝からスタートするのもおすすめです。
全国各地の山を巡る上で欠かせないのが「食」の楽しみ。伊香保や草津など、温泉地を経由するときは、必ず温泉まんじゅうを食べ比べますし、下山後はおっきりこみという煮込みうどんなど、郷土料理を食べられる定食屋によく立ち寄ります。

温泉とまんじゅう

登山だけでなく、温泉や食など、観光とセットで楽しめるのが「群馬の山旅」のよさ。県境稜線トレイルの周辺エリアでアプローチや登山道の整備が進められている中、日本有数の美しい稜線をひと結びに歩くことができる「ロングトレイル山旅」の実現に期待しています。

トレイルランナー

鏑木 毅

Tsuyoshi Kaburaki

群馬県桐生市生まれ。世界のウルトラトレイルレースに入賞、国内では競技者の傍ら、各地でレースディレクターやプランナーを務め、トレイルレースの普及、地域の再生・振興に取り組む。

田中陽希
田中陽希

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A. 群馬の山らしい景観を楽しめる谷川岳の主稜線がおすすめです。谷川岳から遠く苗場山の方へと、笹原の稜線がたおやかに延び、大変美しい山並みが広がっています。今から7年ほど前、初めて友人と3人で一泊二日の行程で歩き、それ以来何度も足を運んでいる場所です。

谷川岳主稜線

谷川岳から万太郎山まではアップダウンが厳しく、なかなか歩きごたえのある道で、万太郎山を過ぎたところから平標山までは緩やかで穏やかな稜線へと変化します。このギャップも魅力の一つでしょう。また、万太郎山までに何度か谷川岳を振り返ることができるのですが、みなかみ町の平地から見るのとはまたひと味違って、谷川エリアの主峰らしい堂々とした雰囲気。山でしか見られない、そんな風景を味わえるのもいいですね。

一推しのコース一推しのコース

A. 振り返れば、自分が歩いてきた軌跡や、登り越えてきた峰々が見え、まさに自分の力で、自分の足で歩いていると実感できることでしょうか。
行く先を見ると、長く美しいトレイルが続いている。あの山の向こう側にはどんな景色が広がっているのだろう、どんな絶景が待っているのだろうと、誰でもわくわくしますよね。壮大な旅の途中にいて、それを自分の力で乗り越えていくことにおもしろさがあるのだと思います。

山の街道

また、小屋を経由して、他の登山者とすれ違って、先へと進むのも稜線トレイルの特徴だと思います。その度に言葉を交わし、情報交換をし、トレイル歩きを充実させていく。稜線トレイルは山の街道のような感じもして、にぎやかで行き交う人々との交流も魅力のひとつかもしれません。

プロアドベンチャーレーサー

田中 陽希

Yoki Tanaka

埼玉県生まれ、北海道富良野市育ち。プロアドベンチャーレーサー(チームイーストウインド所属)、日本ロングトレイル協会アドバイザー。「日本百名山ひと筆書き〜グレートトラバース」を通じて、日本の山の美しさに魅了され、山と人を結ぶきっかけづくりに人力旅を続ける。

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